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2024年8月26日

中堅電線6社24FY第1四半期業績


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大型案件により、需要旺盛

中堅電線メーカー6社の24年度第1四半期業績(一部2月期第1四半期あるいは24暦年第2四半期業績)が出揃った。その内訳を営業利益ベースで見ると、増収増益3社(黒字転換1社含む)、増収減益2社、減収減益1社となった。二桁増収となった3社は、いずれも増益となった。


トップインタビュー 東協組 石橋栄子理事長

組合員の絆強化と相互扶助を推進

24年5月に東日本電線工業協同組合(東協組)の理事長に就任した石橋栄子氏(通信興業代表取締役社長)が本紙のインタビューに応じた。就任の抱負について、「組合員社の皆さまからアンケートなどでご要望を集めて、方向性を決めていく」と語った。東協組の役割を「48の組合員社、その社員と家族の方々にとって、将来に向けて役に立つ活動・役割は何か、先人のご尽力を引き継いでいきたい」とする石橋理事長に、交流会やセミナーの予定や最重要課題を聞いた。


住友電工 HDVCケーブル敷設完工

アイルランド-英国間の国際連系線

住友電工は23日、アイルランド―英国間の国際連系送電システム建設プロジェクトにおいて、±320kV高圧直流送電(HVDC)ケーブル敷設を、8月に完工したと発表した。アイルランド南東部のウェクスフォードと、英国・ウェールズ南西部のペンブルックシャー間を結ぶ、ルート全長約190km(海底区間160km)の国際連系送電システムの建設プロジェクト。電力の相互融通を可能にし、両国間での効率的な再生可能エネルギーの利用促進と電力供給系統の安定化に寄与する。


矢崎総業 10月に北京で合弁会社を設立

中国の自動車市場での成長を図る

矢崎総業は8日、中国子会社である矢崎(中国)投資有限公司(YCIC)が中国の独立系自動車エンジニアリング会社である阿爾特汽車技術股份有限公司(IAT)と合弁契約を締結したことを発表した。10月に新エネルギー車産業で必要とされる高電圧システムの技術開発および関連製品の生産製造を共同で実施する合弁会社を設立する予定で、出資比率はYCICが40%、IAT60%となる。


トップインタビュー日本伸銅協会 鬼王孝志 会長

活動のキーワードは「リサイクル」

今年5月に日本伸銅協会の新会長に就任した鬼王孝志氏(DOWAメタルテック代表取締役社長)が本紙のインタビューに応じた。就任に際しての抱負について、近年中国の伸銅品が好調であることを受け、「我々も共通の目的をもって協力していかなければならない。それには信頼関係がとても重要だ」と語った。また、24年度の伸銅品の需要については「半導体・情報端末機器の伸銅品が上振れるかによって変わる」とも述べた。


NOKのハイドゲル付きストレッチャブルFPC

ウェアラブルEMS美顔器に採用

NOKは1日、同社グループのメクテックとヤーマンが共同開発した「ハイドゲル付きストレッチャブルFPC」が、ヤーマンの新製品に採用されたと発表した。このFPCが採用されたのは、1日から発売しているウェアラブルEMS美顔器「デザインリフモ・モア」に装着する口もと用の電極シート「ストレッチフィットシート」だ。今回の採用は、23年11月に発売された、目もと専用EMS美顔器「デザインリフト」に続いて2度目となる。


三菱マテリアル 「角型シリコン基板」を開発

世界最大級600mm角

三菱マテリアルは21日、高平坦度で低表面粗さを実現した世界最大級の四角形状のシリコン基板「角型シリコン基板」を開発したと発表した。近年注目を集めているチップレット技術を採用した次世代半導体パッケージは、100mm角程度まで大型化が進んでいる。同社は、従来からグループ内で培ってきた大型シリコンインゴットの鋳造技術と、独自の加工技術を組み合わせた大面積かつ四角形状の「角型シリコン基板」を新規に開発した。PLPのキャリア基板として用いた場合、高剛性、高熱伝導により、課題であったRDL形成工程における反りも改善できることが確認されている。




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