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2024年9月2日

電線盗難被害の自衛と対策


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金属ケーブル窃盗事件が年々増加

警察庁は、太陽光発電施設からの金属ケーブル窃盗事件が、24年上期だけで4千161件に上ると発表した。銅価高に合わせてスクラップ銅の買い取り価格も高騰していることが原因だ。電線業界も自衛と対策に取り組み、古河電工産業電線の「らくらくアルミケーブル」は銅導体ケーブルの代替品として売上を伸ばしている。また、住電HSTケーブルのドラム監視システムは、位置情報を把握することで、盗難防止にも役立っている。


ミルウォーキーツール・ジャパン「あらゆる工具をコードレスに」

米シェア1位、バッテリーの互換性に強み

1942年に米ウィスコンシン州のミルウォーキーで創業したミルウォーキーツールは、総合電動工具メーカーとして建設業界で信頼されている。リチウムイオン式コードレス電動工具の開発に大規模な経営資源を投下することにより、アメリカ市場ではシェア1位(同社調べ)を誇っている。20年に日本進出し、ミルウォーキーツール・ジャパンを設立。21年にはミルウォーキーHDC東京(東京都板橋区)を開設した。同社が得意とする電子制御、バッテリー、モーターの技術や互換性、今後の事業展開を紹介する。


伸銅品7月生産は5.8万dで2カ月ぶりにプラス

自動車端子・コネクタの需要が堅調

日本伸銅協会が発表した伸銅品生産・出荷動向によると、7月分の合計は5万8千470d(前年同月比10.1%増)で2カ月ぶりにプラスに転じた。対前月比では10.3%増となった。全14品種中12品種がプラス、黄銅板と青銅板条の2品種がマイナスとなった。


「wire CHINA 2024」9月25〜28日に開催

開催20周年、出展社947社に増加

「wire CHINA 2024」(主催:メッセ・デュッセルドルフ上海)が9月25〜28日に、上海新国際博覧中心で開催される。出展社数も会場の広さも前回を大きく上回る規模となり、日本からも、ユニテック・ジャパン、日本ニーホフ、深瀬商事、電材貿易、エフ・エー電子、ENEOS NUC、アイ・ケー・ジー、TOTOKUなどが出展する。本紙9月23日号では、同展示会に出展する日系企業の出展製品・事業を特集で紹介する。


24暦年上期の銅電線出荷は0.6%増

認証不正問題で自動車は不振

日本電線工業会が発表した24年上期の銅電線出荷総計は、30万2千852dで前年同期比0.6%増となり、3月に発表された見通し30万9千dを下回った。部門別でみると、電気機械と自動車を除く5部門がプラスとなった。金額では、一時170万円台まで高騰した銅建値の影響から、8千268億6千100万円(同7.9%増)となった。


UACJ 高純度アルミのリサイクルがNEDOに採択

150℃以下の低温で精製

UACJは8月23日、北海道大学、岩手大学、千葉大学、京都大学、日本軽金属とともに実施する、低純度スクラップから高純度アルミニウムへの新規リサイクル手法の実用化に向けた研究開発について、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の先導プログラムに採択され、研究開発を開始すると発表した。この研究開発は、これまで廃棄されていた低純度スクラップを、新地金相当の純度または電子材料や航空宇宙材料などに使用される高純度アルミニウムに、「低温型電解法」でアップグレードリサイクルする。


プロテリアル EV向け磁気シートを開発

非接触充電の効率向上に期待

プロテリアルは8月29日、EV車載非接触充電システム用にナノ結晶軟磁性材料ファインメットを素材とする磁気シートおよび磁気シートパネルMS-HiQシリーズの開発を発表した。効率を向上させるに損失係数の逆数となる品質係数Qが高いコイル構成にする必要があり、同社は2つの技術を開発したことで、非接触充電システムの高Q化に成功した。




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