トップインタビュー/フジクラ 岡田直樹 取締役社長CEO
中計最終年度目標を一年前倒しで達成
フジクラの岡田直樹取締役社長CEOが本紙のインタビューに応じ、24年度の事業実績について「売上・営業利益・経常利益は上半期過去最高を記録した。特に、情報通信事業が好調」と語った。中期経営計画の最終年度目標(売上8千250億円、営業利益850億)はDC市場向けビジネスの拡大と自動車事業の採算改善などにより、一年前倒しで達成する見込み。また、SWR/WTCについては米国や英国に加えて中東・アフリカ地域でのブロードバンド網への提案を強化しているという。
タイ、ミャンマー、メキシコで機器用拠点が増加
電線工業会がまとめた日系電線メーカー海外進出状況によると、総進出企業は55社で横ばい、総進出国46カ国で1社増、現地法人数は3社増となった。現地法人数の最多は依然として中国だが、進出企業数は減少している。脱中国の動きもあり、タイとメキシコで1拠点ずつ機器用電線の拠点が増加した。
DDK子会社の名称・株主を変更
フジクラは、完全子会社の第一電子工業(DDK)のコネクタ事業の主要な部分を吸収合併により承継し、フジクラエナジーシステムズがDDK沼津事業所の特機および産機の事業(コネクタ事業を除く)吸収分割で継承すると発表した。契約締結日は、吸収分割が2月7日、吸収合併が2月10日で、効力発生日はいずれも5月1日となっている。
全項目で通期業績を上方修正
住友電工の25年3月期第3四半期連結業績は、3兆4千412億3千900万円(前年同期比6.8%増)、営業利益2千68億3千900万円(同39.4%増)、経常利益1千979億5千900万円(同42.0%増)、当期純利益1千136億8千400万円(同47.3%増)で増収増益となった。第3四半期としての3カ月でも、第3四半期までの9カ月累計でも過去最高の営業利益を更新した。
エネルギー・インフラ事業は過去最高益
SWCCの25年3月期第3四半期連結業績は、売上高1千782億3千400万円(前年同期比12.5%増)、営業利益166億6千万円(同78.2%増)、経常利益70億8千900万円(同22.7%減)、当期純利益77億4千800万円(同22.5%増)で、増収増益となった。経常利益のみマイナスで、持分法適用会社に対する投資損失と債権の貸倒リスクを勘案し、最大限引当を行ったことが影響した。
太陽光発電に3.3kVアルミケーブルを提案
GBPの龍川洋平代表取締役社長が本紙のインタビューに応じ、自社の強みに「技術力、スピード、高品質、アフターサポート」を挙げた。同社は2019年に創業し、再生エネルギー関連を中心に事業展開してきた。電線・ケーブル事業では、アルミケーブルと関連工具のパッケージ販売を展開している。「再エネ業界の風雲児」と称され業界から注目されている龍川社長にアルミ普及への課題や、25年度の売上目標を聞いた。
アルミ端子の配線ソリューションが加速
パンドウイットコーポレーションとミルウォーキーツール・ジャパンは3日、日本国内でパートナーシップを締結したと発表し、合同説明会を開催した。米国では24年6月にパートナーシップを締結し、日本では24年11月に締結した。今回のパートナーシップにより、パンドウイットはアルミ端子を、ミルウォーキーツールはパンドウイット社製の端子とスプライスに対応した電動油圧式ダイスレス圧着工具を、アルミ端子の配線ソリューションとして展開する。